前回、たけのこのアク抜きについてのブログを書きましたが、
いくらホットクックで楽しても、たけのこのアク抜きは結構めんどくさいですよね。
昔はもっと面倒だったと思います。
が、昔の人はそうまでしてたけのこも食べたかったのかなあと思うと、人間の食への探究心はすごいなと思います。
食べることは生きることなので、動物としての本能を考えたら、ある意味当然かもしれません。
人間の食への探究心とは書きましたが、特に日本人の食への関心は凄いのかなと
先日、ヤマザキマリさんの『パスタぎらい』という本を読んで思いました。
『パスタぎらい』は、海外生活が長いヤマザキマリさんが、海外と日本の食文化の違いについて書かれた食エッセイです。
『テルマエ・ロマエ』で有名な漫画家のヤマザキマリさんですが、絵だけではなく文章能力にもすごく長けていて、表現力もとても豊かです。
このエッセイを読んでいると、思わず生唾を飲み込んでお腹を鳴らしてしまうような、食欲への刺激がとても強い。そんなエッセイです。
ヤマザキマリさんは、特にイタリアでの生活が長いそうなので、イタリア人と日本人の食に対する考え方の違いについて主に書かれています。
その中でも、日本人は異国の食文化に対してすごく寛容で、日本独自の文化にしてしまうというお話が、私は特に印象に残りました。
確かに、ラーメンやナポリタン、カレーライスなど、もともとは別の国の食べ物でも、日本独特の食べ物って結構ありますよね。
反対に、イタリアの人は食に対してものすごく保守的で、冒険しないそうです。
ワインに関しては国どころか、自分の出身地域のものを特に優先して飲み、それ以外の地域のものは滅多に食指が伸びないというお話も書かれていて、印象的でした。
この辺りは、大陸文化と島国文化の違いも大きく影響している気がするなぁと、読んでいて思いました。
実は私は、大学時代に食文化史についての卒業論文を書きました。
特に江戸時代の食文化についての研究で、研究当時は諸外国との比較についてまでは及びませんでしたが、
今思えば、確かに昔から日本人はグルメへの関心が高かったのかもしれないなぁと思います。
出版文化が江戸時代中期以降に盛んになってから、読み物が広く庶民にも読まれるようになる中で、色々なジャンルの読み物がうまれていきます。
その読み物のジャンルの1つに、料理書(今で言うレシピ集)があったとされています。
当時の一般の人々が、日々の生活の娯楽としてレシピを読み、その料理について思いを巡らせていたんだなぁと思うと、私たち日本人には食に対して何か特別なDNAが組み込まれているのかもしれません。
つまり、私が人一倍食いしん坊で、産後になかなか痩せないということも、ある意味、仕方のないことなのかもと改めて思いました。(これが言いたかっただけ)
DNAだからね、仕方ないね。